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鹿児島から受信できる航空無線 [アマチュア無線]

鹿屋市の自宅から受信可能な航空機の範囲を調べてみた
ゆういちが無線機で確実に聞き取ったコールサインをFlightradar24で調べ白地図に赤丸でプロットしていくと・・・最も遠い航空機は約260Km、よって、少なくとも青い円内は受信可能エリアであることがわかった
福岡空港周辺は距離的には受信できそうであるが、高度が低いため受信機会がないのかもしれない
九州の西側から聞こえないのは航空機が飛んでいないからであろう
Receivable.png

✑ ✑ ✑ ✑ ✑ ✑ ✑ ✑ ✑ ✑

受信機はICOMのアマチュア無線トランシーバーIC-705、
アンテナはダイヤモンドアンテナX50(144/430MHzのデュアルバンド)を使用
受信する周波数は、この環境で実際にエアバンドを手動で探索し、何らかの交信を受信した周波数を拾い上げた。下の画面が手動で探している様子である。
青いザラザラは横方向が周波数、縦方向が時間を示している。
中央付近緑色の縦線は現在の受信周波数135.558MHzであるが、その左に赤丸で示す位置に何らかの電波があることがわかるのだ。だから手動でも電波を探すのは非常に楽だ
manual_search.png

IC-705には、その拾い上げた24個の周波数をメモリーしてスキャンした
スキャンは無限ループである
※下動画は受信音無し、BGMが出るのでご注意!


以下がその24個の周波数
※鹿屋航空基地は除いている

※名称
_周波数[MHz]_
鹿児島TWR118.20
種子島RDO118.75
北九州セクター118.90
四国南北セクター119.35
鹿児島APP119.40
鹿児島DEP121.40
飛行訓練用123.40
F11セクター124.55
鹿児島APP126.00
熊本DEP126.50
F15セクター127.50
カンパニー1129.70
カンパニー2130.10
カンパニー3130.45
F16セクター132.30
沖之南セクター132.35
中国高高度セクター133.15
南九州西セクター133.85
Unknown133.90
四国南セクター134.35
カンパニー4135.10
南九州高高度セクター135.30
N52セクター135.65
鹿児島FSC135.80

※上表項目:名称については未確認

交信を受信すればスキャンが止まり交信内容が聞こえてくる
「Good Day!」で締めくくる交信や、外国人操縦士の「オハヨウゴザイマシタ」(笑)
便名間違い等々・・・
交信が終われば再びスキャンが始まる
交信内容から航空機のコールサイン+便名を聞き取り、パソコンに表示されているFlightradar24から航空機の現在位置を知ることができるわけだ
コールサインの聞き取り方のコツ・・・
航空会社名の聞き方に慣れればよい
例えば「JAL4649」便は、冒頭「ジャパナエア」から始まり「フォーシックスフォーナイナー」
分かりづらい例をあげれば「SNJ2020」、これは「ニュースカイ・ツージロツージロ」である
交信にはフライトレベルや周波数変更、航空機の方向などの多くの数字が聞こえてくるため、先に述べたように慣れが必要だ
下記がICAOとコールサイン(読み)の関係、このあたりを飛行している航空会社をピックアップした
航空無線Handbookも参考にしよう

ICAO
コールサイン
ANAall nippon
APJair peach
CPAcathay
EVAeva
JALjapan air
JLjapan air
PALphilippines
SIAsingapore
SKYsky mark
SNJnew sky
SJXstarwalker


PCのインターネットブラウザーGoogle Chromeを使用し、
ゆういちはFlightradar24をこのような画面で表示させている
航空機のコールサイン+便名を見つけやすくするために・・・
fr24_1.png

設定方法
Flightradar24の画面下にある黄色丸で示す「Settings」をクリック
fr24_2.png

Radar(Dark)を選択
DAY/NIGHT LINE:OFF
fr24_3.png

さらに、このSettingsのウィンドウを下にスクロールして
AIRCRAFT ICON SIZE:Auto
ANIMATED AIRCRAFT:ON
AIRCRAFT LABELS:ON
「Call sign」 をプルダウンから選択
LABEL BACKGROUND:ON
fr24_4.png

Flightradar24の画面下にあるオレンジ丸で示す「Widgets」をクリック
fr24_2.png

ENABLE WIDGETS:OFF
WIDGETSをOFFにすることで画面左のウィジェットが消えスッキリする
fr24_6.png

ゆういち流の航空機を探す方法は・・・
Flightradar24内の検索窓は利用していない
Google Chromeにフォーカスしている状態で[CTRL]+[F]を押すと、下記のようにテキストサーチする検索窓が表示されるので、聞き取ったコールサイン+便名を入力する
ヒットすると、コールサインのバックに色が付く
コールサインの一部だけ聞き取れた場合でも、迷わず入力することによって探しやすくなる
以上が、ゆういち流
fr24_5.png

自宅からは空港が遠いため管制塔からの無線を聞くことはできず、航空路管制(Area Control Center)の航空機側の無線を聞くことがほとんどであるため「福岡コントロール・・・」や「神戸コントロール・・・」は頻繁に耳にすることになる
航空無線(エアバンド)に興味を持っていただけたら、受信にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
実は、航空無線の受信設備を所有していなくてもLiveATC.netで主要都市の航空無線(エアバンド)を聞くことができることを最後にお伝えしておく。
・・・
それを早く言ってくれって?

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アイコム IC-R6 エアーバンドスペシャル 黒

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  • 出版社/メーカー: アイコム
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鹿屋市から受信できるFM局 [アマチュア無線]

鹿屋市の自宅からFM放送が何曲聞こえるか調べてみた
下記キャプチャ画像はMBCラジオ、AM放送(中波)で放送しているFM補完放送である
さて、何曲受信できたのか?
FM942.png

使用したのは一般的なラジオではなく、
アマチュア無線機(IC-705)と、それに接続された外部アンテナを使用しての結果
外部アンテナは144/430MHzデュアルバンドグランドプレーン
中継局も含めて19局受信を確認

要約として
・受信良好な周波数は5つ
・種子島の局が受信できるのは送信出力が1KW
・種子島はラジオ第1の補完放送をやっている
・NHK-FM(鹿児島)は良好に受信できない
・エフエム鹿児島(鹿児島)は全く受信できず

[2024/1/13現在]

放送局名周波数(MHz)※受信レベル
FRIENDS FM 76276.2
エフエム鹿児島(枕崎)76.6
FMかのや77.2■■■■■
FMしぶし78.1■■
エフエム鹿児島(鹿屋)79.0■■■■■
NHKラジオ第1(種子島)79.3■■■
FMきもつき80.2
MBCラジオ(種子島)82.3■■■
JOY FM(宮崎)83.2■■■■
NHK-FM(阿久根)83.7■■
NHK-FM(鹿屋)84.1■■■■■
NHK-FM(種子島)84.4■■
NHK-FM(鹿児島)85.6■■
NHK-FM(宮崎)86.2■■
MBCラジオ(姶良霧島)86.7
MRTラジオFM(宮崎)90.4■■■
MBCラジオ(鹿児島)92.8■■■■■
MBCラジオ(北薩)93.7
MBCラジオ(大隅)94.2■■■■■

※受信レベル:
1:何らかのキャリアーを受信した
2:時々放送内容がわかる
3:聞けるがノイズが大きい
4:明瞭だがノイズを伴う
5:たいへんクリアーに聞こえる

少し昔のFM放送局:
物持ちがいいゆういちは、1978年頃のラジオ関連雑誌の一部を取り出した
それは日本国内のFM放送局一覧(中継局は含まない)
ほぼNHKが占めているが★印だけが民間放送局である
その民間FM局は東京、大阪、名古屋、福岡、4社しかない時代だった
手書きの印が付いている局はEスポで受信した局、この当時も受信地は鹿児島
FM_radio_1978.jpg

おわり

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アース棒打ち込んだ [アマチュア無線]

アマチュア無線仲間から30cm長のアース棒をいただいた
多少はノイズが減り、アンテナ(GP)の性能が向上するようにと・・・
昔、洗濯機などを購入するとにアース棒が付属品として同梱されていたことを思い出す
集合住宅の上階であれば打ち込む場所もなく処分に困ったことがあったかもしれない
しかし、今のゆういちにとっては貴重品
DSC_0511.JPG

無線部屋近くのエアコン室外機付近にアース棒を打ち込んで、既設のエアコンダクトの中を通して無線機に接続する、いいんじゃないか・・・心の声で喋ってみた
GND_E_SCH.jpg

打ち込む直前、地中にある配管の存在が頭を過った
エアコン室外機のそばには、
建屋から30~40cmほど離れて雨水マスがある
また建屋に密着するように縦樋が砂利で埋まっている
雨水マスの蓋を開けてみるとすぐ近くの縦樋からの接続穴と、建屋に平行しているであろうと思われる接続穴が確認できる
DSC_0519.JPG

雨水マス同士が接続されているパスは建屋から30~40cm離れていると推測し、アース棒は建屋の壁から20cm以内であれば問題ないと判断し写真の位置にハンマーを使って打ち込み始めた
砂利下の防草シートを突き破りコンコンコンっと・・・
DSC_0512.JPG

なるべく地中に潜り込んでほしいため、この様な杭でアース棒の頭をピンポイントに狙い打ち込んだが、納得いく深さまでは潜り込まなかった
DSC_0514.JPG

打ち込みが終わると何もなかったように砂利を撒いて、この工程を終える
DSC_0518.JPG

アース線はここから部屋の中へ入線する
DSC_0510.JPG

室外はダクトを外してアース線を這わせる
DSC_0516.JPG

ダクト下側、緑色の線がアース線
DSC_0515.JPG

無線機にねじ止めする圧着端子の取付が終わり作業完了(2023/12/9)

次に、
圧着端子を無線機のアース端子に付けたり離したり、変化を確認してみた
HFアンテナを所有しないため144/430のデユアルバンドGPで、HFから430MHzまでのノイズや信号強度の変化を確認した
顕著に変化が見られたのが50M帯
アース線を接続すると、信号強度が+1になったのか?ノイズが+1したのかはわからないが
何らかの変化があった

◆アースなし
Sメーター = 2
20231210_162819.png

◆アースあり
Sメーター = 3
20231210_162828.png

事後になるが、このようなアース線の引き回しをせず、既設の冷媒管を利用し下記(1) (2)の接続作業だけでよかったかもしれないと思う
(1) 無線機 → エアコン室内機アース端子
(2) 室外機 → アース棒
なぜならばエアコン室内機と室外機は導電性のある冷媒管で接続されているから

無線機は安定化電源から電源供給を受けているため、
次回は無線機から安定化電源へアース接続してみよう


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平屋にアマチュア無線のアンテナ [アマチュア無線]

自宅にGPアンテナ(144/430MHz)を設置する構想を始めたのは二か月ほど前だったか?
何の変哲もない平屋の住宅、
アマチュア無線家にとっては夢が膨らまない
二階建てであればベランダに自力で取付することもできたであろうに、
うちのどこにGPアンテナを取り付けようかと、熟考せずにサラっとフリーハンドで書いてみた
ANT(1)とANT(2)を・・・
ANT(2)は太陽光発電パネルの発電効率にも影響あるだろうし、太陽光発電パネル破損事故の元になりかねないため即刻棄却とした。わかっていたのだが、ただ屋根馬式のアンテナを書いてみたかっただけである
なんとなく書いたらスッキリした
スッキリするや否やANT(1)で進めることにした
my_antenna1.jpg

もう少し考えを進めていくと、高いことに越したことはないということで下図天辺(A案)に取り付けることにしようとしたが、建築図面から読み解くと柱が無い可能性があるため、柱のあるB案にすることにした
その後、アンテナ設置業者さんと打ち合わせを始め屋根裏に上がっていただいて柱確認をしていただいたら、ボードが貼ってあり柱の確認は全くできないと言いながら屋根裏から降りてこられた
重量物を取り付けられる柱がある確信がとれず
A案、B案は廃案となる
my_antenna2.jpg

残念ではあるが、最終的に下図、家の端に取り付けることに決定した
柱があることが確定しているからである
C案ということにする
アンテナ設置業者さんとの取り決めで、アンテナ、アンテナマスト、壁面取付金具、同軸ケーブルの4点はこちらで調達することにした
my_antenna3.jpg

次に、壁面取付金具の選定である
壁面取付方式の場合、軒先や破風があるため、それらより外側に突き出さなければならない
破風の長さを測ると400mmあるのだ
400mmを超える壁面取付金具を探すとマスプロ電工の伸縮型 サイドベース SB32K51にたどり着いた
side_base_2.jpg

SB32K51の取説にも言及されている強度を向上する方法を参考に
2つ取り付けることにした
side_base_1.jpg

CQオームさんで購入した第一電波工業 X50 144/430MHz帯高利得
2バンドグランドプレーンアンテナ
DSC_0411.JPG

これがアンテナ本体、X50はステッキのように太いが、軽い!
耐風速60m/secと規格欄に書かれている
DSC_0412.JPG

壁取付アーム、マスプロ サイドベース SB32K51
2つ、Amazonから購入
DSC_0420.jpg

アンテナマストの調達はホームセンターに足を運んだ
家電コーナーで日本アンテナ アンテナマスト(φ32×1800mm)を発見!しかし重い重い!
重さを確認したら売り場に戻して、部材コーナー向かいステンレス製のパイプを発見し購入した
長さは日本アンテナのものより2cm長いだけである
これがモリ工業 MGオールステンパイプ(ステンレス製パイプ)
日本アンテナのアンテナマストより軽い
DSC_0429.jpg

下写真は、購入を見合わせた日本アンテナのアンテナマスト
DSC_0408.JPG

同軸ケーブルは取り扱いに難があるかもしれないが、電気的特性を優先してCQオームさんから8DFB×15mを購入
小指の太さぐらいある、写真は撮り忘れた

ゆういちが調達した部材の要約
(1) 第一電波工業 X5 144/430MHz帯高利得2バンドグランドプレーンアンテナ 11,800円
(2) 藤倉(フジクラ)ケーブルセット 8DFB15mMPMP LITE 15,184円
(3) 壁取付アーム、マスプロ サイドベース SB32K51 @4,900円×2台=9,800円
(4) モリ工業 MGオールステンパイプ φ32×1820 2,280円

重量をまとめると
(1) 0.9Kg
(2)
(3) 2.6Kg×2
(4) 約1kg

TOTAL: 7.1Kg

2023年11月19日
信頼できるアンテナ設置業者さんによる取付作業が完了した
破風を超えさせるため、マスプロ サイドベースは450mmの長さに固定
マスプロ サイドベースの取付ピッチは600mm
地上高低い!
給電点まで4mぐらいか?
交信した相手に「地上高・・・メーターです」、何て言おうか?
給電点までだったら4m、アンテナの先端だったら6mか、
真ん中をとって、地上高5mとしよう
下写真のシャッター戸袋手前に、幸運にも未使用のエアコン用の穴があり入線させ、防雨カバーを取り付けてもらっている
防雨カバーと言ってもエアコンのドレインダクト用の部品みたいだ
DSC09261.JPG

給電点付近
アンテナマストにGPアンテナに付属のUボルトで固定
DSC09262.JPG

瓦とアンテナマストの間隙は約50mm
DSC09264.JPG

自宅の表側から撮影すると何となく高く見える・・・
DSC09268.jpg

ご参考:144/430MHzのSWR by IC-705
145_SWR.png
430_SWR.png

取付費用は?ナイショ
何度も打ち合わせや事前確認に我が家に来ていただいたアンテナ設置業者さんに感謝
めでたし、めでたし

【この記事で紹介している商品】




第一電波工業 Diamond 144/430MHz帯高利得2バンドグランドプレーン X50

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D-STAR ターミナルモードの待ち受け [アマチュア無線]

約40年ぶりにアマチュア無線局を開局することにした
諸手続き、無線機購入まで完了したがアンテナがまだ無い!
今時の無線機、Wi-Fiで家庭内無線LANに接続すれば日本全国、いや全世界と交信ができるらしい
D-STARという仕組みで、、
Wi-Fiを使用して運用することをターミナルモードと言っている
電波が出てないのに交信するということには違和感がある
ZOOMやLINE電話と変らないし、無線機は双方向通話ができないためZOOMやLINE電話の方にアドバンテージがある

それはさておき、
D-STARでアマチュア無線仲間と交信ができることを確認し、きれいな音声で通信できるものだと関心したが、ひとつ問題が発生した
それは、初端相手からの自分宛への呼び出しが聞こえないのだ
自分から相手を呼ぶと聞こえるらしい
こちらから相手を呼んだ直後からは、相手から返事があると通信(ボールのやりとり)が成立するのだ
多分、交信が数分間中断したらまた元に戻ってしまうはず

問題は、ターミナルモードで待ち受け受信ができないのだ

「UDPホールパンチ機能」をオンにしてみたが改善されなかった
残された改善方法は、無線機(IC-705)のIPアドレスを固定に変更し、ルーターの40000ポート(UDPプロトコル)を開放することである

DSC_0374.JPG

ちなみに我が家のルーターは、auひかり HGW-BL1500HM
下記の手順でIP固定化、ポート開放を行った

(1)IC-705のIPアドレスを固定にする
   DHCP→192.168.0.75
   ※192.168.0.75は自分で決めたIPアドレス

(2)Webブラウザのアドレスバーに192.168.0.1を入力してENTERを押す
   下記のオープニング画面が表示される
   「ログイン画面へ」を押してログインする
login.JPG

(3)ログインに成功すると下記画面が表示される
   ホームゲートウェイ詳細設定の「ここから設定/確認」を押す
menu.JPG

(4)ホームゲートウェイ詳細設定画面が表示される
   「DHCP固定/除外割当設定」を押す
menu2.JPG

(5)DHCP固定/除外割当設定画面が表示される
   「追加+」を押す
dhcp_fix.jpg

(6)DHCP固定割当設定エントリ追加画面が表示される
   MACアドレス: xx:xx:xx:xx:xx:xx
   IPアドレスに192.168.0.75を入力
   「設定」を押す
   ※MACアドレスはIC-705の本体情報から調べる
    IC-705の[MENU] >> SET > その他 > 本体情報
dhcp_fix2.jpg

(7)ホームゲートウェイ詳細設定画面で
   「ポートマッピング設定」を押す
menu2.JPG

(8)ポートマッピング設定画面が表示される
   「追加+」を押す
port_mapping_add.JPG

(9)ポートマッピング設定 エントリ追加画面が表示される
   優先度: 1
   LAN側ホスト: 192.168.0.75
   プロトコル: UDP
   ポート番号: 40000 40000
   「設定」を押す
port_mapping.JPG

この手順中、「設定」ボタンを押した後「保存」ボタンがあるので忘れないように押さなければ、せっかく記入した情報が破棄されてしまう!
以上、設定が完了したら相手からの呼び出しが聞こえてきた!
めでたし、めでたし


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ドン・ガバチョとファイブナイン [アマチュア無線]

1970年代、ゆういちの少年期シリーズ、第8弾。

はじめに:
高校生時代、趣味のアマチュア無線を通して藤村有弘さんと繋がった。
その、ひとコマを残したく文字にしてみた。


今日のコンディションはどうだろう?
コンディションといっても、父ちゃん母ちゃんの身体の状態ではなく、地球を取り巻く電離層の状態を言っている。父ちゃん母ちゃんは今のところ元気でピンピンしているのでコンディションを心配する必要はない。
日曜日の朝、電離層を気にしながら起床する高校生は、たぶん日本全国で一万人ぐらいはいるだろうな、間違いなく。その日は小動物が何かの気配に気づくように、電離層の状態が良いと直感した。
我々ハム(アマチュア無線)仲間は無線機を設置している部屋を“シャック”と呼び、僕の勉強部屋兼寝室がそのシャックと兼用だ。まだあった、弟の部屋とも兼用、兼用ばかりで窮屈なシャック。
机の上には無線機とスタンドマイク、トランプのプラケースで手作りした電鍵(※1)、ログノート、CQ誌(アマチュア無線の月刊誌)等々でフリーマーケット状態となっているため、高校の教科書や勉強道具は右側の棚の中に押し込んでいる。時々、自分は高校生をやめて、このまま無線の仕事に就ければいいのにと思うことがある。
ライセンスは2級を取得しているけど、空中線電力は十ワットで細々と運用。
このシャックは日本全国、いや世界と繋がっているということが少しばかりの自慢だ。

今日も仕事、仕事と言いながら、鼻クソをくじってから、リグ(無線機)の右側の電源スイッチをオンにすると、副ダイヤル部とメーターに照明が点灯しヘッドホンからパラパラという雨のようなノイズが聞こえてきた。BANDが7MHzになっていたため21MHzへ、MODEをLSBからUSBへ切り換えた。リグ中央に存在感のある大きな同調つまみを時計方向に指ではじいて周波数の手動スキャンをしてみると、見事に多くの局が入感した。
ほら、やっぱりこの小動物の直感は正しかった。
今日のコンディションは中の上だな。
次に、いつでも交信できるように送信準備に取り掛かった。
スタンバイスイッチをSENDに上げ、METERつまみをRFに、
PLATEつまみと LOADつまみを手早く交互に回して、メーターが振れる最大を探しての調整だ。このルーチンは目を閉じてもできると思い、先日挑戦してみたがメーターが最大になるのが目視で確認できなかったためあきらめている。
ここは九州の南。
21MHzバンドは電離層との関係で関東の局が強力に入感するが、九州、四国、中国地方の局はまず入感することはない。
また、関東と九州のハム人口のアンバランスのためか、僕がマイクに向かって「CQ CQ CQこちらは、JR6B**」と電波を出すと、関東から北の多数の局から一斉に呼ばれる。ひとつの交信が終わると、待機している多数の局からまた一斉に呼ばれ、束の間の人気者になる。この一斉に呼ばれることは、ハム仲間ではパイルアップとよんでいる。

いつものように、同調つまみを21.150MHzから21.300MHzの間を行ったり来たりさせながらウォッチを続けていた。21.2MHz台が特に人気の周波数帯なため、そのあたりを重点的にヘッドホンからの音に集中しながら丹念に回した。
もし、後ろから見ている人がいたら聴診器を使って、金庫を開けようとする怪しい人に見えるかもしれない。
ラジオでチューニングするように、いつも決まった局が聞こえてくるわけではなく、毎日違う局が飛び込んでくるため、宝物探しをしているようで飽きることはない。

あれ、これは? 少し様子が違う場の雰囲気を察知した。
関東の局がパイルアップになっているではないか。
ありえないぞ、これはかなり珍しい現象で何かワクワクしてきた。
何々? どういうことだろう? 今までこんなことには遭遇したことがない。
主に、九州や北海道から多数の局が一斉に呼んでいるようだ。
突然、「はい、こちらJH1BAN……」とパワフルな声が聞こえた。
えっ! JH1BANさんはハム仲間の間で有名な人物。
いやハム仲間だけではない、喜劇役者としてテレビや映画などで有名、NHKの「ひょっこりひょうたん島」ドン・ガバチョの声の人なのだ。
JH1BAN、藤村有弘さんが、そこにいる。
僕は、JH1BAN局に同調を始めた。ほんの少しのずれでも声がモゴモゴと低くなり、逆方向にずらすと女性の声のように高くなってしまうのだ。これ以上の同調は無いというほど究極に同調させて準備を整え鼻から深く息を吸った。
鼻クソのヒラヒラを感じなかったので完璧だ。
don_gava.png
その交信が終わったので、何度も何度も自分のコールサインを犬のように叫び続けた。
しかし、あっけなく他の局との交信が始まったため、自分がはじかれていることを悟った。福引の抽選機から当たり玉が出てこなかったように肩を落とした。
まだまだチャンスはある。その交信が終わるのを待ち、自分のコールサインを再び犬のように叫び続けたが、抽選機から当たり玉は出てこなかった。
その交信内容は「いつも応援していますよ!」というような、一歩踏み込んだ会話はなく、相手の信号強度、自分の住所と名前、天候、ぐらいなものだけど、皆犬のように叫んで競いあい交信を求めている。
何十回挑戦したことか、抽選機から当たり玉が出てくることはなかった。
コンディションも時間がたてば、黒い雲が空を覆って夕立が来るように、いつ激変するかわからない。また、相手局の都合でいつQRT(送信の中止)するかもしれない。
ひどく焦って自分のコールサインを犬のように吠え続けた。
「JR6B** JR6B** over」
「JR6B** JR6B** どうぞ」
色々と言い方をかえてみた。

その時、電波強度が弱いはずの僕の声を藤村さんが聞き分けてくれたのだ。
単なる偶然に福引の抽選機から当たり玉が出てきたわけじゃなく、藤村さんが僕の声を拾ってくれたのだと感じた。大豆と小豆が入り混じったお皿からお箸で、丁寧に小豆を拾い上げてくれたように。
JH1BAN:「え―――、JR6そのあと何でしょう?」
とても存在感のある声で返事をしてくれた。
僕はテンションが上がると両足を自然にグ―にする癖がある。
藤村さん相手なので両足をグ―にしないわけにはいかない、両足がグーになると同時にスタンドマイクのPTTスイッチを確実に押し、「JR6B**、JR6B**」と犬をやめて、確実に相手に伝わるように連呼して返した。
JH1BAN:「了解、JR6B** ファイブナインで入感しています」
間違いない、僕への返事である。
「ありがとうございます、こちらからもファイブナイン(※2)です、五十九で入感しています」
交信時間は砂時計の砂が全て落ち切ることはなく一瞬に、社交辞令的な会話だけで、
「センブンティー・スリー」(※3)の言葉で終わった。
机の上のログノートには日時、JH1BAN、59、59、21、A3Jと丁寧に記録した。

ほんの一瞬であったが、僕はこの九州の田舎から東京の有名人とのコンタクトが実現
したことが夢のようだった。両親や弟のこと、畑の落花生のこと、土曜日に宿題を出した学校の先生のこと、海を見ながらのバス通学のこと、そんな僕の空間にドン・ガバチョが飛び込んできた初夏の出来事だった。

リグの電源スイッチに付いていた鼻クソを弾き飛ばして、
「♪波をジャブ ジャブ ジャブ ジャブ かきわけて」
「♪雲をスイ スイ スイ スイ 追い抜いて」と歌いながら、
グーになった足のままシャックの椅子から立ち上がろうして転びそうになるや否や軽やかに踵を返した。
裏の洗い場で掘り起こしたばかりの里芋や落花生をゴシゴシしている母ちゃんに、自慢げに藤村有弘さんと無線で話をしたと教えてあげた。
母ちゃんは、忙しそうに蚊を払いながら、へぇー何の話をした? と言った。
僕は答えに困ったので続きを歌った。
「♪だけど僕らはくじけない―――、泣くのはいやだ、笑っちゃおう」
「♪すすめぇ―――ひょっこりひょうたん島……」

その夜、滑稽な動きのドン・ガバチョの人形が夢に出てきて、
また僕に「ファイブナイン」と言ってくれた。

おわり


(※1)電鍵
トン・ツーでお馴染みのモールス符号を打つ機械式のスイッチ。

(※2)ファイブナイン:
5は1~5の了解度、9は信号強度1~9を示す。
ハム仲間では状況によって正確なメーターの読み値をやりとりしているわけではなく、
交信相手が明瞭であれば、相手に伝える挨拶のようなもの。

(※3)センブンティー・スリー
73、ハム仲間では、「敬具」や「さようなら」を意味する。


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電鍵(Telegraph key)のオーバーホール [アマチュア無線]

昔の昔、アマチュア無線を趣味にしていましたが、住まいが変わったり、アンテナが十分に設定できないことやノイズが多くなったことをきっかけに休眠状態が40年ぐらい続いています。
当時の無線機や関連グッズは手元には残っていませんが、唯一、電鍵が残ってました。
モールス信号を打つやつです。
遭難した時のために大事に取っておいたものです。
昔の仲間と、物々交換したものということは覚えています。
ほんとうは、プラカバーがあるはずですが、こいつは交換した時点で無かったような気がします。
こんなに汚くなっていましたので、オーバーホールすることにしました。
DSC_0325.jpg

裏です。
DSC_0326.jpg

シーソーの軸となる部分を取り外そうとしたら、アラま!たいへん!ベアリングがむき出しではありませんか。
かろうじて、油と埃で引っ付いていましたのでバラけることはなかったです。汗!
気付かずに作業を進めると紛失するところでした。
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分解してお店を広げました。
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ベアリングは片側5個、計10個です。
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大理石も汚くなっていたので、耐水の紙やすり#600を使って水で湿しながら汚れを落として、#1500で仕上げました。仕上げたと言っても、鏡面状にはなりません。つや消しの大理石となりました。ググったところ、マーブルワックスというものがあるようですが、そこまではやらないことにしました。
クエン酸を溶かして容器に数日付け置きしました。
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全て部品がきれいにないましたので、組み立てました。
ベアリングを両側に入れて、両側が花びら状になったっ時点でシーソー軸に止めるのが難関です。
グリップの円盤は少年だった自分が作ったものなので汚れは落とさずに、40年の所有を表すものとしてそのままにしてあります。
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後ろからのショット
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TELEGRAPH KEY TYPE HK-3 HIMOUND ELECTRO CO.とラベルに書かれています。
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この部分でトンツーやってたんですね。アナログのよき時代でした。
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横須賀、三笠船内無線室展示の人形をふと思い出しました。


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