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渋谷 TOKYO 18.12.76 [思い出]

その昔切手集めを趣味にしていたが、年を重ねるごとに切手収集の趣味は縁遠いものとなり、その小さな切手アルバムは本棚の奥にひっそりと置かれていた。
久しぶりに本棚を見ていたら、その小さな切手アルバムに目が止まり、本棚から取り出して開いてみた。
古い匂いが鼻をくすぐり、くしゃみが出た。
未使用、記念切手の収集がメインではあったがシカの10円切手が4枚並んで消印が押されたものが気になった。
消印がハッキリしている。えっ、いつのだろう?
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「渋谷 TOKYO 18.12.76・18-24 JAPAN SHIBUYA 郵便番号はハッキリと」という消印だ。東京の渋谷はわかるが、18.12.76が日付であろうことはなんとなく推測できる。
日.月.西暦下2桁、ということだろう。
1976年12月18日、渋谷の郵便局で押された消印であることは確かだ。
未使用切手とは違い調味料を添加したが如く、味があり興味深いものだと思った。
切手収集の愛好家は、切手のど真ん中に消印が押されているのは満月と呼んでいるらしく、日付が特定でき少しだけ価値があるようだ。自分の誕生日の消印が押された切手があれば、小さな額に入れて飾ってみたいものだ。

1976年…何があった年だろう?
「アリ VS 猪木」あった、あった!
プロボクシング世界ヘビー級王者のモハメド・アリとプロレスNWF世界チャンピオンのアントニオ猪木の試合が土曜日のお昼に開催されたのだ。土曜日のお昼であれば、当時の学生は午後半休なので、飛んで帰れば家でテレビ観戦できるわけだ。
その、飛んで帰った思い出が蘇る。

その年はほかに…
「クイズダービー」、「徹子の部屋」の放送開始。
「ビューティ・ペア」結成
「日清焼そばU.F.O.」登場
「どん兵衛きつねうどん」登場
「ロッキード事件」
「およげ!たいやきくん」がヒット、「山口さんちのツトム君」も!
「ソ連ミグ25戦闘機亡命事件」
「五つ子ちゃん」誕生
「宅急便」スタート
謎の生物「オリバー君」登場
ヤマザキナビスコから「チップスター」発売
「周恩来」死去
「植村直己」北極圏1万2000Kmを単独走行
ルーマニアの白い妖精こと14歳の体操選手「ナディア・コマネチ」選手大人気
「ラッセル・ヨーヨー」大流行
イギリスの「ベイ・シティ・ローラーズ」大人気
新聞のテレビ番組欄には、「名犬ラッシー」「太陽にほえろ!」「前略おふくろ様」「赤い疑惑」「クイズ・グランプリ」…等々
……懐かしい思い出だ。

ところで、1976年の12月18日は何があったのだろう?
ベイ・シティ・ローラーズが来日して一週間後、目立った出来事はなさそうだ。
誰が生まれた日?
ググってみたら、小雪さんか。
未確認情報だけど、女優の小雪さんかもしれない!
知り合いだったらプレゼントしていたのに残念だ。

別に空き缶に保管していた使用済み切手もある。
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その中に、その満月はどのぐらいあるのだろうか?
何十枚かピックアップしてみたら、インクが薄く、ハッキリしたスタンプが押されたものは少なかった。局員が消印を押した位置がたまたまド真ん中だったら直球ストライク。さらには、切手の絵柄が明るい色でインクが濃ければ申し分ない。100点満点の満月は偶然の重なりの産物であり、めったにお目にかかることはない。

ド真ん中に押された消印の切手を探し、その時代の出来事を思い出すと、切れかかった自分の記憶の糸が少し再生される。
でも、なぜ1976年に渋谷から郵便がきたのだろうか?これに関しては記憶の糸が切れたままつながらない。

STAY HOMEは忘れかけたあの日を思い出す五月連休でもあった。


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タグ:1976 満月 切手
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たぶんデパートの屋上 [思い出]

その昔、初めて手にした一眼レフカメラは言わずと知れたフィルム式。オリンパスOM-10、標準レンズとタムロンの200ミリズームレンズだった。
念願のオリンパスの一眼レフカメラを手にした私は、とにかく何かを撮影したいと、頭の中で被写体を想像する毎日。エレクトロニクスメーカーがデジカメの技術発表を行った頃でもあるが、手ごろな価格で高解像度の写真が撮影できるデジタルカメラが一般用として世に出るのはまだまだ先の先。当時はデジタルカメラという言葉もなく、未来のカメラを想像することさえできなかった。

24枚か36枚撮りのフィルムカートリッジを2、3個カメラバッグに入れ、何か撮ってやろうと被写体を求めてふらふらと出歩くことも多くなった。プリントまで考えれば、ワンシャッターがジュース一本分(カートリッジ代、現像代、プリント代)というコストがかかるので、ケチ臭い私はシャッター数が少なく、いい写真が撮れることがない。

当時は、アイドル歌手全盛期。
何から情報を得たのかは記憶にないが、“どこどこのデパートの屋上で開催”というように耳に入ってきたら、カメラ片手に出掛けた。一番前の席を確保しようなど、これっぽっちもなく、開催時間の少し前に到着すれば十分満足。
しかし、観客後ろからの撮影になるので、人と人の隙間から狙ったり、手振れで失敗したりと、いい写真が撮れることはない。後ろからの撮影といえども、いざステージが始まれば、ピンボケせずに、なるべくアップで撮ろうと必死になってシャッターを押し続けた。
このようなステージは月に一回ほど東京都内の何処かで開催されていかも知れない。

今になって、写真を見ると、何かが足りない。
下手くそなのは十分承知だが、どこで撮影したのか?周りの観客の様子はどうなのか?・・・等、写真に納めていないことがわかった。マクロ視点、ほんとうに大切なことだと思った。おじさんになってしまった自分が今見たい写真は、そのステージを取り巻く背景であり、その時代が写り込んでいるものだったのだ。

1981年5月5日
河合奈保子さん
「河合奈保子とファンとの集い」
「17才」
撮影場所不明、たぶんデパートの屋上
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1981年
柏原よしえさん
「デビュー一周年ファンの集い」
「ガラスの夏」
三越野外音楽劇場・日本橋三越か?
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1981年6月6日
榊原郁恵さん
「太陽のバカンス」
池袋サンシャインシティ・アルパB1F
ASA400→1600/2倍増感 メモあり
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郁恵さんと握手した後にシャッター押した
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第4回くりくりフェスティバル・郁恵 IN ピーターパン デー
日付、撮影場所は不明、たぶんデパートの屋上
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新宿のスタジオアルタへ、平日お昼に行った生放送中の様子。
B&Bが司会を務める「笑ってる場合ですよ!」
アルタの鏡のような壁には、アルタ前に集う多くの人々が写っていた。
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アルタ前の人々に「大きく手をふって」
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「今日もぎょうさん来てるなぁ~」
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さらさらっと見ると、もう少し引いて何枚か撮影していればよかったと後悔。
最後まで見てくれてありがとう!


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