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トップガン(TOP GUN) [映画]

古いアルバムの整理していたらアメリカ、サンディエゴ のミラマーエアーショーの写真が何枚か出てきました。1986年に映画トップガンの舞台となったミラマー海軍基地です。
今年2020年7月に「トップガン マーヴェリック」が公開予定となっていることもあり、早く新作を見てみたいと、気持ちが高ぶってしまいました。

※追記> 日本公開は2021年夏に延期か?

これらの写真は1990年7月28日のタイムスタンプなので、映画から4年後の今から30年前です。当時は映画も見ていなかったので、滞在する近くに基地があるということしか知りませんでしたが、何かの情報でエアーショーがあると聞いたので行ってみた時の写真です。
ジリジリと容赦なく太陽が照りつける、雲ひとつない快晴の日、その空は、青いペンキだけで隙間なくきれいに塗った、一年に数回しか見ることができないであろう空でした。
その迫力といったら、どう文章で表現したら読んでる方に伝えられるかわかりません。
少年期に見た近所の航空ショーをふと思い出しましたが、航空技術の発達はともかく、圧倒的な違いを見せつけられたものでした。
近所の航空ショーとミラマーを比べるのも変な話ですが。
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当時、暑さに耐えられなくなって基地内の土産物屋で買った帽子です。
この帽子かぶって、新作を見に行こうかな♪
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我が家の窓から毎日見える航空ショー
綺麗だけど「あ~うるせぇ」
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2機いっしょに飛んでる、「あ~うるせぇ」
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1機でも「あ~うるせぇ」
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トップガン スペシャル・コレクターズ・エディション [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: パラマウント
  • 発売日: 2019/04/24
  • メディア: Blu-ray




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猫の日(2月22日)にプレゼントしたものは [ペット]

2月22日は猫の日だって知ってたけれど夕方近くに、ふと思い出した。
外出中の奥さんにLINEで教えてあげたら、いつものように誤字を含んだ返信があった。
「真似する猫」を買ってこようかと言っている。
先日、近所のショッピングモールに行ったときに、ぬいぐるみにしゃべりかけると、体を揺らしながらオウム返しする玩具をみたことがあった。その玩具をニャンコにプレゼントしたいらしい。
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やはり我が家のニャンコにプレゼントを買って帰って来た。
ハッピーバースデーって英語で書いてあるけど、気にするなニャンコ、
”猫の日おめでとう”と読み替えろ。
なになに?もともと、読めないって、わかった、知ってるよ、
まずは、ケーキをお食べ!
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クンクンするだけで、全く興味がない。
魚系、肉系、草系以外は食べ物ではないと認識しているのか?
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しょうがないな、せっかく買ってきてくれたので、じゃあ、せめて記念撮影だけでも。
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ケーキが引き金になって、夕方あげた残りのペットフードを食べ始めた。
ポリポリと、いっとき食ってる。
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その後も、ニャンコにケーキをすすめたが、お気に召さずひと口も食さず。
酒飲みのおっさんのように、甘いものが嫌いなのか?
食品ロスに気を使ってか、奥さんは毒見をするようにケーキの味見を始めた。
食べられそうだと言い出し、奥さんがペロリと全部食っちまった。
今晩の夢の中の奥さんは目が猫になってるかも。
そんなことはどうでもいい。

本日のメインイベント
「真似する猫」と言ってたぬいぐるみの贈呈式。
まねっこアニマルという商品名。この商品のターゲットは人間の子どもだろうな、、、たぶん。
ニャンコやワンコに買ってあげてる人も、絶対うちだけじゃないはず。
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音や声を認識・録音!
録音した音声をモノマネしながら体をぴょこぴょこ動かします。
って書いてある。
箱の裏には、対象年齢6歳以上の注意書き。
うちのニャンコは1歳10ケ月、人間年齢の換算表でいくと21歳、クリアしているので安心して遊んでもらえる。そんなわけないか、
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箱から出してみたら、造りのいい加減なパペットみたい。
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うちのニャンコが生後数か月の頃の大きさだ。[黒ハート]カワイイ!
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単4アルカリ電池が3本別売りって箱に書いてある。
当然、予備があると思っていた我が家の電池ストックには単4が無かった。
明日電池買ってくるから、ニャンコ!と言ったときには
すでに、いつものポーズで寝てるし、
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[2月23日]、猫の日の翌日
電池の夢を見て、なぜか早起きしてしまった。
百均で、電池を買ってきた。
ぬいぐるみに声をかけると、ボイスチェンジしたカワイイ声でオウム返するので動作確認OK。
でも、うちのニャンコは無反応。
ぬいぐるみの耳で、自分の鼻をカキカキしてる。
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ちょっとだけ気にはしているみたいだけど、いっしょになって遊ばない。
遊ぶわけないか。
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ケーキに続いて、喜んでもらえなかった。
二者連続三振してしまったようだ。
せめて、記念撮影だけでも。
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ケーキは奥さんが食っちまったからどうでもいいけど、
ぬいぐるみは、ニャンコ自身の鼻をカキカキする道具でしかないようだ。


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まねっこシリーズ まねっこにゃんこ ミケ

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  • 出版社/メーカー: オスト
  • メディア: おもちゃ&ホビー



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Googleマップへの投稿者名が本名だと [スマートフォン]

前から気になっていたGoogleアカウントの登録名の話です。
Googleマップでクチコミや写真の投稿者の名前が本名で表示されているので、アウトだと思いつつ、投稿を控えめに続けていましたが、今回クチコミと投稿写真をすべて削除することにしました。Androidアプリのレビューにも本名が出てしまうのですよね。

きっかけは、先日会社の同僚が住んでいる近くのお店の写真をGoogleマップで見ていたら、その同僚の名前が出ているのです。その同僚がどんな投稿をしているかも全部わかってしまいました。ほとんどネガティブコメントを付けているってことも、どこで食事をしているかということも……本人は知っているのか?、見てはいけないものを見たような。本人には、「お前の投稿見たよ」ってことも言えませんし助言もできません。そんなことはわかってるよ!と言われるかもしれません。
探す気になれば、知人がたくさん出てくるはずです。
これは、やはりアウトだと思いました。

名前をニックネームに変更する方法もありますが、Gmailの名前も変わってしまうらしく、安易に変更するのもよくないと判断した結果です。Googleアカウント全体に影響しそうなので触りたくないということもあります。
それに、クチコミや投稿写真の数を増やしたからといって、ステータスアップだけで、私にとっては何のメリットもありませんので、この際ばっさりと削除することにしました。
削除前に確認すると、「投稿したクチコミの閲覧数」が、2049、「投稿した写真の閲覧数」が16886です。
投稿したクチコミの閲覧数からして、こんなにクチコミしてないような気がしますが、たぶん、Googleマップが時々質問してくるのに答えた数も含まれているようです。
たとえば、「駐車場はありますか?」とか、「○○は買えますか?」等です。

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「投稿したクチコミの閲覧数」と「投稿した写真の閲覧数」をすべて削除しました。
投稿数が少ないので、ちゃちゃっと完了です。
下画像はパソコンのGoogleマップで、自分の投稿を確認したウィンドウです。
表示方法は、Googleマップの左上「三」→「自分の投稿」→左上の自分の人形さんをクリック。
回答だけが350になっています。これが前述の、Googleマップが聞いてきた質問に答えた数のようです。この回答は、本名が表示されないと思いますので放置します。
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とりあえず、気になっていた本名が消えたので一安心。
でも、まだどこかに本名がひそんでいる不安もありますが、考えるときりが無いのでプライバシー保護は現状最適だと思うことにします。
同姓同名の方がいらっしゃったら、笑うしかないですけど。


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マミーボート女湯事件簿 [手記]

1970年代、ゆういちの少年期シリーズ、第6弾。

森永のマミーを飲むと“マミーボート”が当たるらしく、喉から両手や足が出るぐらいほしいのだけど、マミーボートは永遠のあこがれだ。それもそのはず、銭湯で風呂上がりに毎日マミーは買ってはもらえないから、当たるわけがない。マミーボートは、お風呂で遊べる水中モーター付きの船で、赤と青の船体の下に魚雷のような水中モーターが付いてかなり魅力的だ。
今日は、遊び道具なしで洗面器に石鹸とタオルだけ入れて銭湯。
もし、うちにお風呂があったら夢のような暮らしができたとは思うけど、お風呂があったらいいなという発想もない。それもそのはず、気がついた時からボロアパートに住んでいたから。
両親と弟の四人で、テクテク歩いて五分ほどのところにある銭湯に向かった。日課のひとつなので、苦もなく、寒い冬や、雨の日も、毎日銭湯に通っている。

お母ちゃんは弟を連れて、“ゆ・女”の暖簾をくぐった。
僕は、お父ちゃんより先に “ゆ・男”の暖簾をくぐり重いガラス戸を引いた瞬間に、鼻からお風呂の匂いと湿気を吸い取って、番頭で20円を払った。
脱衣所で服を脱いでいる最中マミーボートを持っているモヤシみたいな少年をみかけたので、実物をこの目に焼き付けようと、必死になってマミーボートを凝視した。いいかげん目に焼き付け終わって、素っ裸になったこともあるので、何もなかったように浴場に駆け込んだ。
たぶん、あのモヤシ少年のマミーボートは、僕の超能力で電池が切れたはず。ヘ、ヘ、ヘ

夕方の銭湯は大好きだ。
天井近くのたくさんの窓が黄金色にキラキラ光り、ほどよい自然光が浴場にそそぎ、露天風呂に行ったことはないが、露天風呂に入っているような気分になって気持ちがいい。それに、エコーがかかる桶の音が、お寺や神社みたいに神聖な気持ちになり、心地よくて素敵だ。
後ろを振り返ると、壁には大きな見慣れた絵が描かれている。
遠くに富士山、手前には湖に浮かぶ神秘的な島。島の中は深緑の松林、赤い鳥居に赤い太鼓橋、誰ひとりいないが弁慶がよく似合うと思う。じっと見ていると、冷たいタイルの中に吸い込まれてしまって帰って来られないような錯覚がする。ここには絵の世界と現実を行ったり来たりできる入口がありそうで怖いのだ。でも、絵の世界に入って鳥居をくぐって太鼓橋を渡って弁慶に会ってみたい。

ここの銭湯の近くに、クミジムショがあるので、入れ墨を見事に入れたおっちゃん達が必ず銭湯にいる。僕から見れば、普通のおっちゃんと比べると、入れ墨が有るか無いかの違いだけで、特別どうこうということはない。このあいだ、お父ちゃんの横で体を洗っている最中にタオルを振り回したら、入れ墨のおっちゃんをしばいてしまって、すかさずお父ちゃんが愛想笑いをして頭を下げたことがあった。その時から、お父ちゃんは入れ墨の人が苦手なのだということがわかった。
もし、お父ちゃんに何か悪いことが起きたら、クミジムショの組長さんの息子の戸田君が僕と友達だから、戸田君に相談する最終手段は想定している。もし、そうなったらお父ちゃんは、何故それを最初から教えてくれなかったのだと言うのだろう……えへへ、まっ、いいや。

僕は小学生の低学年なので、男風呂と女風呂を番頭の前の暖簾をくぐって、行ったり来たりする。お父ちゃんとお母ちゃんの石鹸や手紙のやり取りも依頼されれば、反対側に配達に行き、大人にはできない特権を最大限利用している。
今日は、何の用事もなかったけどフラっと女風呂に行って、お母ちゃんの背中を叩いてから、弟と湯船につかって遊んだ。
今日、フラっと行ったのが間違いだった。
湯気の向こうに、どこかで見た女の子が入ってきたのに気づいた。
しまった、同じクラスの女子、片山だ。
なんで? この銭湯ではいっしょになるはずがないのだけど、たぶん片山の住んでいる地域の銭湯が休みだったからここに来たのだ。
あの、キツイ片山、最悪。
あの甲高い声、こめかみに、げんこつでグリグリされるみたいに不愉快なので片山に間違いない。
僕らの湯船に向かってくる。
弟の横で鼻まで沈んで、浮上した潜水艦みたいになって待機していた。
弟は潜水艦がおもしろいらしく、大波をぶつけてきた。
弟に向かって、これは特殊作戦なのだと目をパチパチさせて合図したが、その信号は大波なんかへっちゃらさーと解釈され、さらに激しく大波をぶつけてきた。
我慢できなくなり、湯船から飛び出したと思ったら片山と目が合ってしまった。
片山は間髪入れずに、「学校で、ゆうたろー、ゆうたろー、学校で、ゆうたろー、ゆうたろー」と言いつけ歌でキツイ顔をして歌い出した。何度も、何度も、歌っている、もうどうにも止まらない。男風呂までエコーがかかって聞こえるぐらい歌っている。
それにしても、片山はなぜ恥ずかしがらないのだろう? まっ、いいや。
こればっかりは、クミジムショの戸田君に相談しても解決しない。
この場での唯一の解決方法は、僕がここから瞬時に消えることだ。
「なに言うてんねん、おまえは、Qたろーか」と捨て台詞を吐いてから、男湯に向かって、円を描くように番頭の前の暖簾に飛び込んだ。
男湯に無事に避難は成功したけど、待ち受けていたのは入れ墨の見事な太ったおっちゃんの腹だった。わんぱく相撲に参加して関取との立合い直後のぶつかりのようになってしまい、その腹に「ペターン」って、ぶつかり、周りの観客から大爆笑されそうだった。
そして、入れ墨の見事な太ったおっちゃんから怒鳴られて、散々な目にあってしまった。
mame_boat.png
どうやら、モヤシ少年に超能力シグナルを送ったからバチが当たったみたいだ。
マミーボートを持っていることが羨ましく、その気持ちが抑えられなくなって妬みへかわってしまった。
「モヤシ少年よ、ごめんな、ひとつ勉強になったよ」
そう頭の中で格好よくつぶやいた。
そして僕は気持ちを切りかえて、弟の手を引いて家族といっしょにボロアパートへ帰った。
その夜、布団の中に入ると、片山の裸を思い出すのと同時に、とてもいい考えを思いついた。そうだ、片山に超能力シグナルを送って、風邪をひかせて学校を休ませよう。ついでに、今日の記憶を消してやろっと!
それから、一生懸命、布団の中で念じた。
へ、へ、へ、


森永マミー 200ml×24本

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  • 出版社/メーカー: 森永乳業
  • メディア: 食品&飲料




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ShaCa(ロトオークション)の攻略

ロトオークションのShaCaってご存じでしょうか?
インターネットプロバイダーSo-netのコンテンツのひとつ、こんなトップ画面です。
知らなかった人も必ず興味が沸いてくるはず。
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毎週10品ほど出品される家電製品(電動自転車や料理鍋もあり)に自分が決めた言い値で入札し、入札した価格が自分ひとりだったら商品をその価格で購入できるものです。
参加費用は、月額330円(税込)です。

例えば、50インチの液晶テレビだったら、10円~2900円というような入札額の範囲が決められていますので、その範囲内で価格を決めて入札します。10円で入札して、その10円で入札した人が自分ひとりだったら、10円で商品が購入できます。
入札者が自分ひとりだけだったら文句なし当選なのですが、仮に最も少ない入札の価格に複数の人が入札していた場合は、ShaCaの入会期間の最も長い人が当選です。”入会期間の最も長い人”、うまく考えたものだと思います。暗に、この縛りを仕組んでいるので私は脱会することなく会費を払い続けているのです。

抽選は2か月後になりますが、私は手当たり次第に毎週入札(飲食関係はスルー)するので、抽選日が待ち遠しいということはありません。毎週毎週、2か月前に入札した商品の抽選結果発表が巡ってきますので。
要は、誰一人選ばない数字を予測して入札すればよいのですが、実はそんなに簡単に当選するものではありません。私が入会したのは、たしか2014年頃、最初に当選したのは、幸運にも入会一年後のことでした。それっきり当たっていません。支払った会費は累計3万円ほどになります。
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その一年後に当選したという家電製品は、ソニーのブルーレイディスクレコーダー、1700円台で入札したものです。金曜頃にメールで当選連絡が入り、翌土曜日に宅配便で送られてきました。商品の価格+送料+代引き手数料を宅配スタッフに払い、商品入手の流れでした。オークションといえば中古品のイメージがありますが、すべて新品です。私はその当時、既にブルーレイディスクレコーダーは所有していたので、特に必要としていなかったのです。ほしくないものが当選する、そんなものです。ハイエンドの商品ではなかったということもあり、微妙な当選でした。
しょうがないので、既存のブルーレイディスクレコーダーの上に重ねて、アンテナ接続を直列接続にして使用しています。

入会してからはずっと、その場で思いついたランダムな数字で入札していましたが、当選が一回というのも、何とかならないかと考えたのです。当選の価格に何らかの傾向があるのではないかと思い、過去の当選価格を調べてみたのです。
ShaCaのトップ画面左上の、「MENU」→「過去の当選金額」から表示できます。
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このような「過去の当選金額」のリストが表示されます。
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コピー&ペーストで、Excelにコピーして、解析しやすいように整形し製品ごとの傾向を調べてみたら、なんとなくわかってきました。
それ以降は、なんとなくわかった自己流で入札を続けていますが、かするだけで、いまだに2回目の当選がありません。
以下のように、もうちょいだった結果がよくあります。

【もうちょいだった例1】
私が入札した額は1602円、しかし当選は、1621円
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【もうちょいだった例2】
私が入札した額は2131円、しかし当選は、2313円
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テンパイまではしているのですが、ほかの参加者が「ロン」と言って上がってしまします。
この記事で、私の法則を述べても、当たらないと言って文句を言われそうです。
免責にしてください。
その法則・・・ 当選額の下一桁はほとんど0~5です。
興味があれば「過去の当選金額」で傾向を調べてみてください。
何か発見があったら、私にこっそり教えてくださいね。
Let’s ShaCa !


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沸騰した薬缶のおっちゃん [手記]

1970年代、ゆういちの少年期シリーズ、第5弾。

 軍艦マーチが鳴り響いた店内で、僕が手を引いている弟の口の周りは真っ黒で、洋服も胸のあたりまで汚れている。大好きなチョコレートをお父ちゃんから貰っておいしそうに食べているのだ。弟はパチンコ屋では放し飼いされているように、片手には必ずチョコレートを持って店内を動き回っている。その弟はパチンコ屋によく来る証として、歯はボロボロで前歯が無い。
 お父ちゃんは仕事が休みになると、僕と弟を連れて国鉄K駅近くにあるパチンコ屋に連れてくるのだ。今日もまた、前と同じパチンコ屋に連れて来られた。パチンコ以外に、何処かへ連れて行ってくれるとか、キャッチボールをいっしょにするということは、例えお父ちゃんが前の日にグローブをプレゼントしてくれたとしても、無い。
 耳を突く軍艦マーチに、煙草の臭いや、床に沁み込んだ油の臭い、劣悪な環境だけど、弟はチョコレートに誘われて連れてこられ、僕はお父ちゃんについて行かなくてはならない使命感があるのでついてきている。

 お客さんは殆どおらず、いつもガラガラで広く感じる。お父ちゃんは、手慣れたように壺のような機械から玉を買って、煙草をふかしながら自分の好きなパチンコ台で遊んでいる。左手に玉をたくさん握って右側の穴から、親指を器用に使って等間隔に入れて、そのリズムに合わせるように右手でレバーを弾く動作を飽きもせずやっている。交差する左右の手の恰好良さと、機械のような正確な動作を見ていると、大人はすごいと、いつも思う。
 お父ちゃんは玉を弾きながら、僕と弟に玉を拾うように言い付けることがあるので、弟といっしょになって猫のように転がっている玉を追っかけている。
たまに、店員が僕と弟を制止しようとしてくるので、その時だけは二足歩行の猫になる。忘れた頃、猫になって玉を追っかけても何も言ってこないので、玉拾いに励み、獲得した玉をお父ちゃんに献上している。店員は制止する時と玉を拾わせてくれる時があるので、僕としては、この猫になる行為が良いか悪いのか判断できない。
 たまに、お父ちゃんの隣に座って弾くと、自分でもお父ちゃんより上手だと思うことがあり、下皿にまで玉が溢れることがある。この時も、店員が来て、肩をちょんちょんされて、制止しようとする。
その時お父ちゃんは、苦笑しながら “するな”というような合図を僕に送る。
なぜ、店員は僕を制止しようとするのか、それにお父ちゃんの合図の理由もわからない。
忘れた頃、僕がお父ちゃんの横で弾くのを再開しても店員が無視していることがあるので、この行為が良いか悪いのか判断できない。
このことは、お父ちゃんも教えてくれない。
たぶん聞いても、答えが理解できないと思うから聞かないのだ。
誰も教えてくれないパチンコの暗黙のルールに従い、僕らはお父ちゃんが頭の中で描いている見えない柵の中から逃げ出すことなく不思議な時間を過ごしている。
時間もほどよく経過して、猫になっている弟は玉を追っかけるのも飽きたようだけど、店内をうろついて、うまく時間を潰しているようだ。
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 僕も猫をやめて、店の出入り口近くの、お父ちゃんの右隣に座っていた。
右隣りには、鶏ガラみたいに痩せたピカピカ頭のおっちゃんだ。おっちゃんは、ほかの人と違って綺麗な服、パチンコを弾く手元を見たら珍しく大きな指輪をしていた。頭を180度回転させて、お父ちゃん越しに外を見ると、時々国鉄のディーゼルカーが走っているのが見えるので、それを見ながら天王寺の近鉄百貨店の玩具売り場と屋上遊園地を空想していた。屋上遊園地の人工衛星がぐるぐる僕の頭の中を回っている最中、お父ちゃんは何かの異変に気がついたようで、機械のような正確な動作による弾きを止めた。
すると、右隣のおっちゃんが、沸騰して薬缶の蓋が飛んでいくぐらい怒り出して、座っていた一本脚の椅子を、床から引き抜いて振り上げたのだ。
その瞬間お父ちゃんは、後ろから僕の脇に手を突っ込んで抱き上げ、ふたりで瞬く間に5メートルほど瞬間移動した。こんな素早いお父ちゃんの動きを見たのは初めてのことで、ずいぶん驚き、ただの中年ではなくて、まだまだ若く誇らしいと感じた。
そして、驚いたのはそれで済まなかった。
店内に流れる勇ましい軍艦マーチが負けを認めるほど、けたたましい破壊音が至近距離で鳴り響き、沸騰した薬缶のおっちゃんは椅子でパチンコ台のガラスを割るどころかパチンコ台を破壊してしまった。沸騰した薬缶のおっちゃんは、椅子を振り上げてから何の躊躇もなくパチンコ台を破壊したので、大人の世界ではそんなのもありなのかなと、瞬時に考えた僕の頭ではそう解釈してしまった。振り上げた金槌は、必然的に振り下ろして釘を打つように…… 
お父ちゃんは何もなかったように振る舞いながら、僕と偶然近く人いた弟を引き連れて逃げるように店を飛び出した。生まれて初めて、お父ちゃんが僕を守ってくれたような気がして、少しだけ嬉しくなり頼もしいとも思った。それに、お父ちゃんの機敏な行動があったおかげで、沸騰した薬缶のおっちゃんは怖くはなかった。チョコレートで口の周りが泥棒髭のようになっている弟はきょとんとしているだけで、手にはチョコレートを持っていなかった。

 どうも、子どもが大人の世界に連れていかれると、妙な事件に出くわしたりすることが多いような気がする。大人が決めているルールが理解できずに思考回路が停止し、夢の中にいるようで、子どもが行くところではないということが分かってきた。
お父ちゃんも、子どもをパチンコに連れて行ってはいけないと、気持ちを切り替えたのか、この事件以来、お父ちゃんは僕と弟をパチンコに連れて行かなくなった。違う遊びを覚えるわけでなく、あいかわらずひとりで行っているのだろう。
そして、僕らは晴れてパチンコを無事卒業することができた。
めでたし、めでたし。

あとがき
この話では、子どもが事件や事故に巻き込まれることはなかったが、昨今パチンコに子どもを連れて行った結果、悲しい結末に至ったことをよく耳にする。
沸騰した薬缶のおっちゃんみたいなエキセントリックな人物が集まりやすい場所でもあり、子どもを絶対連れて行ってはならない場所、そんなメッセージも込めている。
私は、パチンコ屋の前を通ることがあると、ふと、守ってくれる若い父の姿と、泥棒髭の幼い弟を思い出すことがあり、記憶から消えることがない。


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ピエロの呪い [手記]

1970年代、ゆういちの少年期シリーズ、第4弾。
ガチャガチャから出てきたピエロに呪われたお話です。

「アッ! イタタタタタタ―― 」
僕の足のすねに衝撃が走り、思わず叫んでしまった。
大の仲良しのユキオちゃんはアントニオ猪木の大ファンだ。プロレス技をかける遊びが好きで、いつも下顎を突き出しながら足四の字固めや、コブラツイストの技をかけてくる。おねえちゃんを実験台にしていたらしく、仕返しが怖いのでやめたと言っていたので、僕が実験台にされるようになったようだ。ユキオちゃんは何の真似をしているのかは、わからないけど、普段でも気合が入ったり、うまく事が進んだりすると、上半身を少しだけ斜めに傾けてバネのように戻る仕草が特徴的だ。
ユキオちゃんとアパートの部屋で遊ぶのも飽きたので、国鉄K駅近くで最近開店して多くのお客さんで賑わうニチイというデパートまで遊びに行った。店の前、ジューサーミキサーの何倍かの大きさの四角い透明プラスチックの中にカプセルがたくさん入ったガチャガチャが子ども達を誘惑している。
それは今までも何度か挑戦しているガチャガチャ、全体的に赤いデザインなので子どもの興味を引き、否応なしに僕らを呼び止める。
中はウズラの卵より少しだけ大きいカプセルの中に、ゴム製の怪獣、クワガタ、人形、その他いろいろ、全部宝物に見えてしまいカプセル容器にまで魅力を感じる。

ガチャガチャは一回10円。
たこ焼きだったら10円で5個、コロッケだったら10円で一個買える、でも僕としては10円でカプセル一個はコロッケといっしょで10円なりの価値があると思っている。
今日も10円のお小遣いをもらって、ポケットにしまっている。ポケットに手を突っ込み、ホコリの固まりや糸くずといっしょに10円玉を確認した。とにかく何でも不安になったらポケットに手を突っ込んで10円玉を触るのが癖になっている。小腹がすいたら、家の近くのおばあちゃんが作るたこ焼きを買おうかとも思っていた。しかし、ガチャガチャの前に来たからには、今日のお小遣い全額を投資して一回、回さないわけにはいかない。

ポケットからホコリの固まりや糸くずといっしょに10円玉を取り出して、ガチャガチャのハンドルの12時の位置に10円玉をはめ込み、大きなネジを巻くようにハンドルを回した。その10円玉は機械の中で真下になったら落ちて回収される仕組みだ。
「ガチャガチャ…… コトン」
出てきたカプセルを手に取りニヤニヤしていたら、ユキオちゃんが指さして「10円、10円、」と言うのだ。ユキオちゃんが指さした先のガチャガチャのハンドルの12時の位置に、なぜかまた10円玉がある。一瞬だけ不思議に思ったけど、すぐにわかった。
さっき入れた10円玉が中で落ちずに、また戻ってきたのだ。
そのままハンドルを回してみた
「ガチャガチャ…… コトン」
10円で2個目が出てきたので、嬉しくなり中身も確認しないままユキオちゃんにあげた。
それに、また10円玉が戻ってきている。ユキオちゃんは、うれしそうにバネのように戻る仕草をした。さらにユキオちゃんと僕は、周りの大人達に気づかれないように顔をみあわせ、お互い喜びを表現した。
それから、10回以上回したら、ポケットがいっぱいになり、ユキオちゃんも僕も手に持てなくなってしまったので、ユキオちゃんが気を利かせて入れ物を探しに行ってくれた。
ユキオちゃんは、すぐに猫が一匹入るぐらいの段ボール箱を持ってきたので、こりゃまた都合よくちょうどいい箱があったものだと思いながら、笑っているユキオちゃんを見たら、ユキオちゃんの顔をピコピコハンマーで叩いて、いっしょに笑いたい気持ちになった。
段ボール箱から仔猫でも出てきたら、それもまた楽しいなと思ったけど中は空っぽだった。
段ボール箱をガチャガチャの機械より奥に置いて、周りの様子を見ながらハンドルを回し続けた。出てきたカプセルの中身も確認せずに……
ガチャガチャの中のカプセルが残り数個となったら、自分たちは悪いことをしているのではないかと頭をよぎった。
ひとつ残らず出してしまったら、“とっても”悪いことなので、2、3個残して切り上げることにした。ガチャガチャのハンドルにはまだ10円玉があったので、そっと10円玉を抜いてポケットにしまった。
僕たちは段ボール箱を持って、O通り商店街を抜けて家に向かった。
ユキオちゃんにもカプセルをたくさんあげ、箱の中のたくさんのカプセルは10円を投資した僕がもらうことになった。10円玉が戻ってきたので投資額はゼロ円なんだけど、ユキオちゃんは10円使ったと思っているようだ。
ユキオちゃんと別れ、ひとりになった家でカプセルをひとつひとつ開けてオモチャを取り出した。でも、いつものワクワク感がなくて、なんだかつまらない。
箱の中のカプセルとオモチャを見ていたら、また自分たちはとっても悪いことをしたのではないかと頭をよぎった。
箱の中から何体かの小さなピエロの人形が僕を見つめていたので、段ボール箱の蓋を閉めて、家の唯一の押し入れの奥にしまった。

次の日、学校から帰り押し入れの段ボール箱を開けてみた。昨日と変わらないたくさんのカプセルとオモチャがごちゃ混ぜにはいっているのを見て、罪悪感が頭をよぎった。昨日より罪悪感を強く感じ、一瞬手の血が引いたような感じがしたかと思ったら、箱の中のピエロの人形が僕を見つめた。
深呼吸してから段ボール箱の蓋を閉めて押し入れにしまった。

次の日から、押し入れを開けなかった。
また、きのうより罪悪感を強く感じ、一瞬手の血が引いたような感じがしたかと思ったら、箱の中のピエロの人形を思い出した。
その夜は、ピエロの人形の夢を見てぐっしょり汗をかいた。

それから数日後、学校から帰り恐る恐る押し入れの段ボール箱を開けてみると、暗い段ボール箱の中でピエロの人形が泣いているようだった。
ピエロの人形が怖くなり、この段ボール箱を消してしまいたくなった。

次の日、大好きなテレビアニメ、マッハGoGoGoを観ていたら、押し入れからゴソゴソっと音がしたので思わず振り返った。弟が押し入れのオモチャ箱をあさっているところだったので胸をなでおろしたが、落ち着かなくなりテレビどころではなくなった。
押し入れのピエロの人形が怖くなり、そして重くのしかかっていた罪悪感に耐えられなくなり、今まで隠していたことを、お母ちゃんに打ち明けることに決めた。

僕はお母ちゃんに打ち明ける前に、悲しくはないけど涙が出てきた。
そして正直に、今までのことを包み隠さずお母ちゃんに話をした。
お母ちゃんは、あきれたようにフンとため息をついてから、大きな声ではぎれよく「すぐに返しなさい」と一言だった。

ユキオちゃんには、お母ちゃんに打ち明けたことは言わず、ひとりでニチイに謝りに行った。お母ちゃんから言われたとおりに、店の大人に声をかけ、大人の前掛けのポケットを見ながら、しっかりと謝った。ピエロの人形が入った段ボール箱を返す時、お叱りの最後に、「ええわ、それ」と言われたらどうしようと思っていたが、ピエロが入った段ボール箱を無事返すことができた。

大仕事を終えたような気分になり、O商店街をスキップで駆け抜けて家に帰った。
その夜、一個だけとっておいた赤色のカプセルの半分を鼻にかぶせて、
弟の前でピエロの真似をした。
そして、僕はピエロの呪いから解放された。

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あとがき
ユキオちゃんは、まだ若いのに妻子を残し天国へ行ったと聞いた。
彼が、その時代を生きていたという証を残したかったので本名で書かせてもらった。

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