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猫用自動給餌器をリモコン制御に改造、その3 [DIY電気]

過去記事でも2回ご紹介してる「猫用自動給餌器をリモコン制御に改造」の続きです。
「PetSafe おるすばんフィーダー デジタル2食分 バージョン2」という製品を改造しての改造シリーズ第3弾になります。
この製品は左右2つのエサ入れがありそれぞれ"L","R"と呼ばせてもらいます。
思いつくたびに機能アップさせ、今回はOLEDという表示デバイスを組み込んでオリジナルの回路は取り除きました。やはり1時間単位の設定しかできないオリジナル回路は不要と判断。LRの閉めた蓋は小型のソレノイドでロックされていて、ソレノイドが働くとバネで開くようになっています。当然のことながら、そのソレノイドはそのまま流用します。
何故、そんなに電子工作やプログラム作成に没頭するのかと家族も不思議がっていると思いますが、うちのニャンコさんにはあと10年、20年は使ってもらわないといけない弁当箱なので、究極に使いやすいように改良を続けているんです。
アライグマのような手つきでプログラミングしている後ろ姿を見られながら日夜改造に専念しました。
黄色の丸がオリジナルの基板、緑色の丸が第2弾まで使っていた自作のPICマイコンの基板、今回は両方取り除いて新しい基板を取り付けることに。

基本スペックは以下です
・赤外線リモコンにより蓋を開ける(外部制御)
・設定した時刻に蓋を開ける(スタンドアローン)
・設定した時刻は一度セットすると消えない
・時計内蔵、電源再投入で再設定要
・OLED表示器付
DSC_1019.jpg

新しい基板は、PICマイコン、OLED表示デバイス、ソレノイドをドライブするFETが付いたものです。OLEDはAmazonで「DSD TECH 2 PCS Arduino ARM用IIC OLEDの0.91インチディスプレイ」というものを2個入りで入手。PICはPIC16F88-I/Pという型番のものを利用します。少量なのでヤフオクで安価に入手。
オリジナルの基板が付いていた場所に取り付けられるように寸法を測って取り付け穴を開けて基板の製作をスタートします。
DSC_1005.jpg

回路図です。
NEKO_BENTO_CONT.gif

PICマイコンへの書き込みをPICKit3からオンボードでできるようにICSP用の6Pコネクタを付けます。実際は5ピンでいいのですが、PICKit3側が空きを含めて6ピンなのでそれに合わせています。プログラム更新の度にPICマイコンを外して書き換えもできますが、ICSP仕様にしても回路規模はさほど大きくならないためICSPコネクタを付けることにしました。
DSC_1006.jpg

基板の黒い印の穴4個はOLEDを付ける場所の目印。
DSC_1007.jpg

作業中にやたらニャンコは線材に興味を示します。
最近、猫草枯れて食べてさせてないからなぁ。。。
これが終わったら猫草栽培始めるから!
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草じゃねぇ!って言ってんのに!
有害物質カドミウムでも入っていたらたいへんだ。
DSC_1008.jpg

基板が完成してからはブレッドボードに組んで動作確認とデバッグを実施。
この基板は赤外線リモコンからコマンドを受信する機能も含まれているので、赤外線リモコンがユーザーインターフェイスになります。
たまたまPlay Station2のリモコンが余っていたので、このリモコンでコントロールすることに。今まではTVリモコンを使用していたのですが、当然テレビと競合するので今回からPS2に変更です。
DSC_1014.jpg

オリジナル基板が取り付けてあった部分に取り付け開始です。
DSC_1020.jpg

OLEDだけは、表示面が基板のはんだ面になるので、基板の裏にグルーガンで取り付けます。
OLEDと手作り基板の接触部には絶縁体をはさみました。
自己融着シリコンテープしかなかったので、サンドウィッチにスライスチーズでも挟むように。
DSC_1021.jpg

ほぼ配線も完了し完成間近です。
DSC_1022.jpg

きたない配線ですがきっと動くはず。
DSC_1023.jpg

組み込みが完了しました。
電源を投入し、あっけなく基本動作OK
電源投入直後は、「NEKO BENTO 00」タイトルとバージョン番号表示です。
おわかりかと思いますが昔のファミコンの文字みたいにフォントがギザギザしています。
PICがフォントデータを持ち一文字書かせる度にフォントデータを送信する仕組みなのです。そもそも使用しているPICはメモリが豊富にあるわけではないので、数字と大文字英字と記号を少し、各6×8ドットのフォントしか持っていないのです。6×8ドットなので2倍に拡大して書かせています。そのためフォントがギザギザなのです。
等倍で書かせれば文字情報は増えますが文字は小さくなります。
オリジナル基板が無くなりましたので3つのボタンがあった所は穴が開いているため、黒っぽいプラでOLEDの部分だけ窓を開けて目隠しをしました。
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これはL,Rの蓋が開く時刻を確認表示しているところです。
OLEDは約20秒無操作が経過したらスリープになるようにしています。
また、時刻はPICがソフトで数えていますが電波時計のように正確ではありません。PS2リモコンの[PROGRAM]というボタンが押されたら午前3時に時刻調整します。
自分で毎晩3時に[PROGRAM]ボタンを押すのではなく、毎週日曜日の午前3時にスマートリモコンから発信されるようにスマートリモコン側に設定しています。
時刻調整なしに一カ月動かしてもニャンコに支障があるようなズレはないのですが。
この時期夏は、Lを5:20、Rは14:00にセットしています。前夜にLに朝ごはんを入れてあげ、日中のニャンコ留守番時はRに昼ごはんを入れてあげるような使い方です。
朝、ニャンコは蓋が開くのを待っていますが、留守番時のお昼は食欲が出ないようで、14:00に開けても16:00頃にヒマだし小腹が空いたから食べようと(ネットワークカメラで確認してます)ポリポリしてます。お昼より夕方がいいのではないかと探っているところです。
冬季朝はニャンコも起床が遅くなるので、季節によって時刻設定を変更することとなります。

NEKO BENTOが受け付けるリモコンコマンドは以下です。
[L1] L蓋開く
[R1] R蓋開く
[ENTER] LR両方開く
[L3] L蓋を開ける時刻設定 → 数字ボタンで設定しEEPROMメモリに書き込む
[R3] R蓋を開ける時刻設定 → 数字ボタンで設定しEEPROMメモリに書き込む
[TIME] 現在時刻とLR蓋を開ける時刻を交互に表示
[PROGRAM] 午前3時の時刻へ修正
※EEPROMメモリは電源を切っても記憶しているメモリ
DSC_1036.jpg

動画はこちらです。


以上です。
まだまだ進化が続くかな?
...

その後、プリント基板をネット発注で作ってもらいましたのできれいになりました。
DSC_1147.jpg

めでたし、めでたし。


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ニャンコのひっかき傷に「ムヒ」 [ペット]

ニャンコと遊んでいるとひっかき傷は絶えないもんです。
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ご存知のとおり頭がいいニャンコは遊んでいる状況をうまく理解して遊び相手には手加減してくれますので安全といえば安全なんですが。
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今回は遊び方が悪かったのです。
大好きな段ボール箱に入ったニャンコは穴から見える猫じゃらしに一撃を加えようとヒートアップします。そうこうしているうちに誤って私の手が穴の近くにさしかかった瞬間、一撃が来ました。
「イテテテ...」
むき出しになった爪で容赦なく。
これは、飼い主の手だと気づいてくれていれば手加減してくれたのでしょうけど。
ニャンコにとっては相手は猫じゃらしなので、最大限のパワーを発揮したんですね。
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ポケットから取り出してジャジャーン!「ムヒアルファEX」!
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今回は重症です。
こんなときは「ムヒ」で手当しています。
虫刺されで塗ってる薬ですが、なんでか知らないけど治りが早いんです!
家にあるどの薬よりも。
ダメ元で「ムヒ」を塗ったら、あらま。
痒みもとれて治りも早い。

傷口をきれいに洗う→消毒→「ムヒ」を塗布。

めでたしめでたし。


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