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時を超えたペア猫の置物 [小物]

雨がしとしと降る気の晴れない休日の午後、録りだめ(BS11録画)していた1970年製作の古い日本映画を見ることにした。
それは、ザ・ドリフターズ主演のシリーズ第6作「誰かさんと誰かさんが全員集合!!」
オープニングは茨城県の水戸市内をカメラがパーン、あんこう鍋の山翠、偕楽園、旧茨木県庁、弘道館、千波湖、山口楼などなど。ストリートビューでもう少し調べたら、旧三笠松竹前(現:大工町交番)付近のシーンあり。
ロケ地が水戸ということで、当時の水戸を知っている方は興味深く映画を楽しめるのでは。
また、若かりし日の、志村けんさんがヤクザのような下っ端役のひとりとして登場しているのも見所だ。
ストーリーはさておいといて。

碇田長吉(いかりや長介)と岩城令子(岩下志麻)ツーショットの場面、どこにでもあるような茶の間のセットに猫の置物が2つ置かれていた。
DSC_0130.jpg
あれっ、うちと同じ陶器製のペア猫の置物じゃないかと気がついた。
うちのペア猫と大きさが異なるが、フォルム、色、一致している。
ペアの置物であるが、その二匹が左右に離れて飾られている。

左の♂雄猫
DSC_0128.jpg

右の♀雌猫
DSC_0129.jpg
間違いない。
うちのペア猫の置物は家族のあるイベントがきっかけで、贈答品専門店で約20年前に購入したものだ。親戚や両親に配って自宅の玄関に飾ってあるものがこれ。
DSC_0127.jpg
この映画1970年製作なので、ペア猫の置物は半世紀前の物であるのか?
骨董品か?まさか、そんな。
贈答品専門店の倉庫にあったものを、蜘蛛の巣とホコリを払いながら店主が出してきたレア商品だったということか?
ググってみよう。「ペア猫 置物」と入力してエンター・・・
あれれ、通販のサイトばかりヒットし、普通に販売しているため骨董品でもなんでもないということがすぐにわかった。
二匹の大小の猫が寄り添うフォルムは共通しているが、様々な模様や色、大きさは大中小がありそう。
しかし、通販サイトの検索結果に埋もれているのか知りたい情報は得られなかった。
検索オプションで“通販”や“ショッピング”の除外を入れて工夫したがこれ以上の情報入手は限界を感じた。

結論として、このペア猫の置物は、
いつの時代にも愛されている「超ロングラン商品」ということ。
会社情報を辿っていくと、製造する会社は「愛龍社」(あいりゅうしゃ)
瀬戸物の街として有名な愛知県瀬戸市に1950年に設立された陶磁器メーカーということまではわかった。
DSC_0131.jpg
一週間テレビやラジオ新聞から目を離せば、世の中の流れがわからなくなるように目まぐるしい変化をするこの時代、このペア猫だけは時間がゆっ・・・くりと進んでいるようだ。
なんか、すこぶる愛着が湧いてきた。
うちのニャンコ、緊張しすぎ!

※「誰かさんと誰かさんが全員集合!!」はDVD化されていないため、VHSテープをオークション等で購入するしか手はないかもしれない。


愛龍社 ペア猫置物(中)LOVE AR-1259

愛龍社 ペア猫置物(中)LOVE AR-1259

  • 出版社/メーカー: 愛龍社
  • メディア: ホーム&キッチン




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