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男はつらいよ「寅次郎真実一路」ラストシーンロケ地 [映画]

かねてから気になるスポットがあったので行ってみました。
そこは鹿児島県の薩摩半島、国道270号線を南下し長い坂道を下り終えた中原交差点を右折して600m、その場所へ。


男はつらいよ「寅次郎真実一路」のラストシーン、廃線となった駅でのシーン。
そこは、(旧住所表記)鹿児島県日置郡吹上町の伊作駅<イザク>。
映画のシーンでは、寅次郎と相棒がいくら駅で待っても汽車は来ないのです。二人がホームから線路を見ると、既に廃線となった南薩鉄道は線路も外されて何もない。どう見ても汽車が走れるわけがない。

ポンシュウ:「ダメだ寅 こりゃいくら待ったって汽車なんて来ねえよ」
寅:「あ~あ~あ~あ~ あ~ダメだ ダメだ こりゃいくら待ってもダメだ」

現在の住所は鹿児島県日置市吹上町中原です。
面影はありませんが、周りの建物が当時のものと重なるところがあり間違いなくここだと確信しました。やはり寅さんの映画に出てくる映像は遠い過去のもので、旧伊作駅の面影はありません。

バスの待合所
当時の伊作駅には似ても似つかないけど、駅らしいものを残したいという思いが感じられました。
DSC_1061.jpg

薩摩湖の方向、きつい勾配を汽車は登り下りしていたようです。
DSC_1060.jpg

看板裏は図書館になってます。
DSC_1062.jpg

DSC_1063.jpg

DSC_1065.jpg

鹿児島県日置市吹上町中原の現在の衛星写真。
現在の写真からでもおおよそ線路がひいてあったであろう場所はなんとなくわかりますが、過去の衛星写真から線路を描いてみることにしました。
izaku_now.jpg

国土地理院→地理空間情報ライブラリー→みたいエリアの場所を拡大→「情報」ボタン→空中写真・衛星画像→年代選択。で、古い衛星写真(航空写真)が見られます。古い写真は衛星ではなく、航空機から撮影した写真です。
今回は、吹上町の1961-1969年を引用しました。
それを道路や川や学校を目印にGoogle Earthで重ね合わせします。
縮尺と回転が一致しないといけないので、チャチャっと というわけにはいきません。
根気強く粘ってるとピッタリ一致するんですね。
izaku_1960.jpg

過去の南薩鉄道の線路を黄色で書いてみました。
大きなUの字で町まで来ていたんですね。
izaku_path.jpg

拡大して、伊作駅が桃色の丸です。
izaku_path2.jpg

わくわくしながら子どもの頃住んでいた土地を訪れ、様変わりした景色に驚き寂しい思いをしたような心境でした。当時のものがもう少し残っていればよかったのに残念です。ここから1Kmほど北の、吹上高校前にある薩摩湖はオープニングの撮影現場です。衛星写真に書き込んだ黄色い線が道路になっていますので、薩摩湖は目と鼻の先です。そこには何十年も前に、花火大会を見に行った思い出があります。花火自らの煙で肝心の花火が見えなかったので皆苦笑いしていた光景が印象的でした。

ここから、さらに南下すれば「007は二度死ぬ」のロケ地に記念碑がありますので、チャンスがあったら行ってみたいです。






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